Category : 病気のリスク

ある日、突然いなくなるという恐怖

40代の死因でも上位を占める「突然死」。日本人全体では年間約7万人、1日に200人もの人数が亡くなっています。

突然死とは、「予期していない突然の病死」のことで、医学的には「発症から死亡までの時間が24時間以内」という定義がされています。原因は、心筋梗塞、心不全など心臓病によるものが最も多いとされます。

◆突然死の前兆とは

予期せぬ死と言われる突然死ですが、小さな前兆があることも多いといわれます。 たとえば脳梗塞の場合、予兆として顔面まひや手や足のしびれ、ろれつが回らないなどの症状がみられます。ただし、この症状は短時間で消えるため、放っておく人も多いのです。

くも膜下出血では、まれに「警告頭痛」と呼ばれる偏頭痛が現れることがあります。このほか、頭がボーっとするなどのモヤモヤ感を覚えたり、物が二重に見えたりするなどの目の異常、めまいや吐き気をおぼえることがあります。 こうした症状はしばらくすると消えますが、見逃さないで早めに受診することで突然死を予防できる可能性があります。

また、心筋梗塞の予兆としては、消化の悪いものを食べたわけでもないのに、脂汗が出るほどの胃の痛みに襲われることがあります。みぞおちから胃の上部にかけての強烈な痛みが10分以上続くなら、速やかに病院に行くことをおすすめします。 心筋梗塞は突然起こるわけではなく、前段階として「狭心症」を発症する事が多くあります。

狭心症の症状は、ひどい肩こりで首が回らない、腕や肩が痛い、歯やあごに痛みがある、夜中に何度もトイレに行く、胃の不快感やしゃっくり、ゲップなどが頻繁に出る、ちょっと動いただけで息切れがするなど、全身に不快な症状が現れます。

◆早めの受診が肝心

「それくらいで病院なんか行かなくても大丈夫」と思うような状態でも、早めに病院へ行くことが大切です。年齢とともに、突然死を招く生活習慣病のリスクは確実に高くなっているのです。 特に一人暮らしの場合は、病状が現れたときの対応が難しく、日頃から健康に気を配り、積極的に予防措置をとることが重要です。

あわせて、日頃から何でも相談できる「かかりつけ医」を決めておくと安心です。上手に病院とお付き合いすることで、突然死を予防することができると言えます。 では、ほかに突然死を防ぐためにできる予防方法はあるのでしょうか?

◆心がけたい生活習慣

突然死の予防として、一番最初に取り組んでほしいことは、積極的な水分補給となります。突然死をもたらす疾患のほとんどは、血液が詰まることで起こります。血液がどろどろの状態では、血管は詰まりやすくなります。夏場や運動中はもちろん、エアコンで乾燥しがちな室内環境においても、つとめて水分を補給することが大切です。

また、喫煙は心疾患リスクを高めます。わずか3日間の禁煙で体内のニコチンが消失し、1週間で肺の機能が改善されて肺活量が正常値に近づく、1ヶ月でニコチンは一掃され、心肺機能や循環機系が正常化し、運動が苦にならなくなります。禁煙の効果は、意外に早く現れるのです。

長い間吸い続けてきたんだから、いまさら止めても効果はないよ、という人も多いのですが、決してそんなことはありません。 まずは1週間、禁煙にトライしてみることからはじめるとよいでしょう。

昨日まで元気だった人が、突然この世から消える。それは、残された人に計り知れない衝撃を与えます。あなた自身のため、また周囲の人のためにも、健康な生活習慣を心がけたいものです。

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