Category : 日常の変化

お尻から血が出てきた

排便時などにお尻から血が出るのを確認した時、「もしかしたら腸の病気?」と不安になるものです。 考えられる疾患はいくつかありますが、割合としては痔がもっとも多いでしょう。 しかし大腸がんのサインである可能性もありますので、検査を受けたほうが安心です。

◆出血で初めて気づく「いぼ痔」も

鮮やかな赤色で、ポタポタとしたたるような水っぽい血の場合は、痔の可能性が高くなります。30~40代の人にもっとも多いといわれる、おしりの病気です。 大きく分けると「痔核(いぼ痔)」、「裂肛(切れ痔)」、「痔ろう(穴痔)」の3種類がありますが、代表的な痔といえば「いぼ痔」です。

いぼ痔も、できる場所によって「外痔核」と「内痔核」に分かれます。外痔核は肛門近くにできるもので、痛覚がある部分なだけに痛みも激しく、出血以前に気づくことがほとんどです。

気づきにくいのは内痔核のほうになります。痛覚のない肛門の奥のほうにできるため、痛みに乏しく、出血で初めて気づく人が多いのです。便器が真っ赤に染まるほど大量の出血がみられることもあります。

いぼ痔は、痔核が小さいうちに治療できれば、薬だけで改善できることも少なくありません。しかし放置していると、痔核はどんどん大きくなって頻繁に脱肛(肛門から出る)するようになり、指で押し込めても戻らなくなっていきます。 そこまで至ると、手術しか方法がなくなりますので、早めの受診が大切です。

◆大腸がんの可能性も疑おう

おしりからの出血でもっとも心配になるのが、大腸がんです。 大腸がんから来る血は、痔のような鮮血ではなく、どちらかというと黒っぽい色をしています。また状態も水っぽくなく、粘り気があり、便の表面に付着していることが多いでしょう。 ただし、大腸のどこにがんが出来ているかによっても血の状態は変わってきます。肛門に近い、直腸やS字結腸の場合は、痔に似た鮮血がみられることもあります。

大腸がんは、日本男性の死亡原因になるがんとしては肺がん、胃がんに次いで3番目に多いものです。症状は血便のほかに、下痢と便秘を繰り返す、便が細くなる、貧血がある、などが挙げられます。

しかし大腸がんは「便潜血検査」というスクリーニング検査が確立されていますので、定期的に受けることで早期発見が可能です。特に40歳を過ぎたら、かならず年に1度は受けるようにしましょう。 職場健診や自治体の健診を受けられない人には、自宅で便を採取して送る「郵送検査」のキットも販売されています。

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