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血の混じった痰が出てきた

ある日突然、血の混じった痰が出たら、まるで末期がんを宣告されたかのように不安になる人が多いと思います。 実際は上気道炎や肺炎など、風邪からくる症状が多いのですが、まれに肺がんの可能性もありますので、1度受診すると安心です。

◆風邪による炎症がもっとも多い

一昔前は、血痰が出ると「結核だ!」と言われたものでしたが、最近では結核が少なくなったため、肺がんのほうを心配する人が増えたようです。しかし血痰の原因としては、気管支の炎症がもっとも多いといわれています。

アメリカの呼吸器専門病院の統計によると、血痰が出た人のうち、4割が気管支の炎症、4割が原因不明(一時的なもので、自然と治ってしまう)、そして2割が他の病気となっています。 結核や肺がんなどの可能性は、高くはないにせよゼロとはいえないため、複数回みられる人や心配な人は、1度調べてもらうと良いでしょう。 病院にかかる際には、痰をガラス容器などに取って持参すると、検査してもらえます。また口から出た時の色についても記録しておくと、診断に役立ちます。

血痰と並んで心配なのは、喀血です。血そのものを吐く症状ですが、この場合は鮮やかな色が特徴になります。黒ずんだ血の場合は、喀血ではなく吐血といって、食道や胃から吐き出されます。 血痰と見分けがつかないこともありますが、決め手は血液量のちがいです。喀血は、ほとんど血液だけですので、ドロッとした痰とは違って液体が出ます。

肺がんの初期症状として

血痰も喀血も、気管支の粘膜が傷つくことで出るケースが多くみられます。風邪をひいた際に気管支が炎症を起こすと、粘膜が弱まりますので、少しの刺激や損傷で血痰が出ることがあります。 多くは単発的なもので、受診するころにはレントゲンなどを撮っても原因がよく分からないことも多いため、「原因不明」が4割となっているのです。

しかし血痰が肺がんの一症状であることも確かです。特に肺の入り口付近にできたがんの場合、少量の血痰は典型的な症状になります。特に40歳以上で喫煙習慣がある、もしくは喫煙歴がある人は、肺がんの可能性も考慮した上で、気管支鏡検査などを受けることが望ましいでしょう。早期に発見できれば、病巣を切除して完治できる可能性が高まります。

他にも、食道がんにかかった場合も血痰が出ることがあります。こちらはかなり進行してからみられるケースが多く、同時に食べ物を飲み込みにくくなるのが特徴です。 他にも気管支拡張症や、肺動脈血栓症、肺水腫などの可能性もあります。くり返し血痰が出る場合は、すみやかに受診するようにしましょう。

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