Category : 病気のリスク

復活の兆し!増加傾向にある梅毒

昔は不治の病として恐れられていた梅毒ですが、治療薬としてペニシリンが発明されてからは、早期治療で完治が可能となり、患者数も激減し、過去の病気と考えられていました。 しかし近年、梅毒の患者数が再び増加傾向にあることをご存じでしょうか?

◆梅毒はどんな病気なのか?

梅毒は、主に性行為で感染する感染症で、まれにキスでも感染する事もあるという、感染力の高い性病の一つです。 これまで、日本では感染者のほとんどが男性で、患者の聞き取り調査によると、感染者の大部分が男性同士の性行為を体験していたことが分かっています。 このことから、男性同士のコミュニティーの中で流行しているのではないかと疑われています。

厚生労働省の発表によると、2010年に621名だった患者数が、ここ数年増加し続けており、2014年では1671名と、1000人以上の増加が見られます。 梅毒の症状は、1期から4期まであり、3週間、3ヶ月、3年と症状が進行していきます。 1期の症状が現れてくるのは3週間後です。感染した部位の皮膚や粘膜に、小豆大のしこりができます。その後、しこりの中心部が硬く盛り上がります。

また、太ももの付け根の部分が腫れてきます。 これらの症状は、放置しておくと2~3週間で消えます。 3ヶ月後、2期では病原菌が血液に入り、全身に広がります。 体の中心線にあたる部分を中心に顔や手足にピンク色の円形のあざができます。

1期よりはやや大きな赤茶色の盛り上がったブツブツができ、さらに脱毛症状もみられます。 見た目も痛々しい状況になるため、この時点で通院する方が大部分で、ここで治療を開始すれば完治することも可能です。 ただし、これらの症状は特に治療をしなくても自然に消えていき、このあとしばらくは無症状状態が続くのです。

やがて3年後くらいにみられる3期では、皮下組織に大きめのしこりができます。これは、結節性梅毒疹やゴム腫などといわれます。 そして4期では末期症状となり、心臓、血管、神経、目などに重い障害が出ます。なお、現在では3,4期まで進行するものほとんどみられません。

◆予防方法のない病

梅毒の効果的な予防法は、現状ではありません。口腔など、性器以外でも感染する可能性があるので、たとえコンドームを使用したとしても、ないよりはマシ、という程度と考えておいた方が良いでしょう。

感染を避けるためには、梅毒感染者との性交を極力避けるという、消極的方法しかありません。 不特定多数との性交や、一夜限りの関係などには、性病のリスクが伴います。万が一、パートナー以外との性交で梅毒に感染した場合、相手になかなか言い出せず、結果的に相手にもうつしてしまい、最悪の結果を招きかねません。 決まった相手以外との性交は、できれば避けた方がよさそうです。

また、万が一にも感染の疑いがあるなら、パートナーとともに検査を受けることが重要です。皮膚科や泌尿器科、婦人科などで検査が受けられます。 できるだけ人に知られたくない場合は、郵送で検査を受ける事も可能です。 早期に発見できれば、簡単な治療で完治させることも可能です。早い段階で対策を立てた方がよいでしょう。

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